admin/ 5月 15, 2017/ seikouritu

復縁工作を行っている会社の広告で、もし成功率○○%という宣伝があったら、それはうのみにしないことをおすすめします。特に成功率が高ければ高いほど、少し疑うようにしましょう。なぜなら、その数値が本当かどうかを知ることはできないですし、実態はそこまで高い成功率ではないからです。

<とある事件で露呈した事実>
数年前に、復縁工作をめぐる一つの事件が起きました。それは、成功率80%と宣伝していた探偵社に復縁工作を依頼した男性が、復縁ができなかったどころか、ストーカーとして警告されてしまうという、悲惨な目に遭ったのです。男性は会社側に対して、不十分な調査しかしておらず債務不履行があった、また過度な期待をあおったことを理由に、240万円の訴訟を起こしたのです。もちろん男性側にも落ち度はありました。

調査と工作を続けた結果、相手は依頼人に対して恐怖心を抱いている事、復縁は難しいという報告を告げられました。それにもかかわらず、会社の反対を押し切って、手紙を送るなど強行してしまったのです。ただ裁判では、探偵社に対して、説明義務違反と、会社側の過大な成功率の広告が問題視されました。

<年間で2~3件の成功件数>
なぜ成功率80%が過大な広告と判断されたのか、それは年間に2~3件しか成功件数がなかったためです。母数が明らかになっていないため、実際は何%だったのかは分かりません。しかしそもそも2~3件しか事例がないものを、成功率80%と広告することは、確かに過度に期待感をあおるものであり、消費者に誤解を与えてしまいます。ただ、本事件では、女性に交際相手がいないことを聞きだすことに成功した事、女性が復縁を望んでいないという内心を聞きだすことに成功したことを踏まえ、債務不履行ではないとも判断されたのです。

そして結果的に、探偵社に対して40万円の賠償命令が下されたのです。つまり、本件で問題視されたのは契約時の説明不足であり、業務内容に関しては問題ないという結論でした。もし復縁工作を考えている人は、現実的に成功する確率が低いことを踏まえた上で、依頼しなければなりません。

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